きょう、このBL本、読んだ。

商業BL本(漫画・小説)の感想。ネタバレあり。某文芸編集部編集者/小説編集者歴7年目(+校正者歴3年)。

私立帝城学園-四逸- (1)/ 夏下冬

私立帝城学園-四逸- (1)/ 夏下冬

[あらすじ]【学園を統べる倶楽部、エリート限定の密かな社交場。】元恋人を支えたい、その想いで入学した春太(はるたか)。飛び込んでしまった世界は上流階級の園。≪道徳、スポーツ、勉学、美術…それぞれの代表が集う “四逸(しいつ)”。≫恋人であるαの那治(なち)に突如として別れを告げられてしまったΩの春太。那治は代々続く政治家の家系で、自らも政界に進むことを期待されていた。彼はそれを実現させる為に一族が通ってきた帝城学園へ入学する。春太は別れても那治を支えたいという一心で追い掛けることを決める。しかし帝城は春太の常識を遥かに超えたセレブリティの揃うエリート校だった。
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[感想]
主人公の春太がΩなんだけどΩっぽくない伸びやかさを持っていて、大型わんこ並みの猪突猛進な性格なので、読み始めは『ちょっとそのノリどうなのか…』なんて思ってたのに、読み進めていくうちにどんどん憎めなくなって、なんだかもの凄く応援したくなるというか、感情移入してしまうというか...キャラ力がすごい✨
色々と自分なりに頑張ってきたけれど、もしかして那治の迷惑になってたのかと思うと情けない…と最後の最後で春太がブワッと泣くところで「えぇぇぇ、ここで続くの、ねぇぇぇーーー ?!」って......つらみ(´·ω·`) 
猛烈に続きが気になるポイントが色々あって➡︎那治はロケットに春太の写真を入れてたってことは春太のことを想ってるんだよね?とか、会長は那治をどうしたいの(ただのちょっかいではないっぽいよね??)とか、葵木先輩の春太に対する気持ちは何?とか…。
まだ春太自身に発情期の性的衝動のエピソードが来てないので、オメガバースものというより学園ものの印象。周りでは軽率にエッチが行われているけれどもw
主要な登場人物が多いけれどそれぞれに強烈な個性があって、後半に辻編①があったということは、この先、”四逸”の先輩達にまつわるサブストーリー的な”○編”が展開されるのかな??ーーーほんと色々気になりすぎる。

では、また!
浅葱 拝