きょう、このBL本、読んだ。

商業BL本(漫画・小説)の感想。ネタバレあり。某文芸編集部編集者/小説編集者歴7年目(+校正者歴3年)。

愛蜜誘惑ジャッカロープ / 鹿嶋アクタ(イラスト:石田惠美)

愛蜜誘惑ジャッカロープ / 鹿嶋アクタ(イラスト:石田惠美)

[あらすじ]強面に似合わず可愛い動物が大好きな公務員・柴崎は、小鳥やリス目当ての山歩きで崖から転落、気が付くと山小屋で美しい青年に見下ろされていた。ケガの痛みに苦しむ柴崎に、青年……アルミラはつんけんしながらピンク色の乳首を晒し、言った。「俺のおっぱいミルク、ちゅーちゅーして」なんと彼の正体は、母乳が万能薬になる不思議生物ジャッカロープだったのだ! 回復した柴崎は感謝するが、アルミラは何故かひどい人間嫌いで……。石田惠美先生の口絵・挿絵も収録。




[感想]
母乳が万能薬だったために人間たちに追い回されて、隠れるように生きなければならなくなったジャッカロープの歴史は胸が痛むけれど、メスもオスも母乳が万能薬って設定が面白いw
アルミラはさらわれたりヤクザに囚われたりして、割と危険な目に遭っているのにそれほど深刻な感じはなくて、柴崎との生活もすんなり適応して、そこら辺はさらっと流してる感じ。ツンデレのアルミラと朴念仁の柴崎のクリスマスエピはせつなかった。柴崎の鈍感っぷりはちょっと腹が立ったな。でもそのあとでアルミラを助けるためにヤクザの邸宅に乗り込んで行ったから…良しとするか。初めて自分の強面の顔を有効活用できてよかったですね柴崎さんw
あ、あと柴崎の部下の飯野にはめちゃくちゃムカついた......あいつ人として最低だったな。


では、また!
浅葱 拝