きょう、このBL本、読んだ。

商業BL本(漫画・小説)の感想。ネタバレあり。某文芸編集部編集者/小説編集者歴7年目(+校正者歴3年)。

9月の幻冬舎フェアで購入したBL小説(全11冊)

こんにちは、浅葱です。

9月の幻冬舎フェアで購入したBL小説は11冊でした。
まだ積んでる小説もありますが...読了したものには感想をつけましたー!

ではどうぞ❗️
なお、ブログ内の作家名タグは感想ありの作品の作家様だけにつけてあります。

(順不同/敬称略/あらすじは電子書籍サイトの作品内容から)
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掌の花 / 宮緒葵(イラスト:座裏屋蘭丸)

[あらすじ]エリート弁護士・宇都木聡介の元に依頼人として現れたのは、高校時代の元同級生で、ネイリスト兼実業家の黒塚菖蒲。相続トラブルを抱えた菖蒲のために、聡介はしばらく彼の家に同居することになる。華道の家元の息子で絶世の美少年だった菖蒲とは、かつて身体を慰め合った仲だった。大人になっても壮絶な色気を含んだ菖蒲の手は、爪先を朱色に染めて淫靡に聡介の身体を求めてくる。戸惑いながらも愛撫を受け入れてしまう聡介。その執着は年月と供に肥大し、強い独占欲を孕んでいるとも知らずに――。電子限定書き下ろしSSを収録!!【イラスト付き】
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[感想] 📌こちらに感想記事あります。
blnote.hatenablog.jp

掌の檻  / 宮緒葵(イラスト:座裏屋蘭丸)

[あらすじ]会社員の数馬は、ある日突然、友人にヤクザからの借金を肩代わりさせられ、激しい取立てにあうようになった。心身ともに追い込まれた状態で友人を探す中、数馬はかつて互いの体を慰め合っていたこともある美貌の同級生・雪也と再会する。当時儚げで劣情をそそられるような美少年だった雪也は、精悍な男らしさと自信を身につけたやり手弁護士に成長していた。事情を知った雪也によってヤクザの取り立てから救われた数馬は、彼の家に居候することになる。過保護なほど心も体も甘やかされていく数馬だったが、次第に雪也の束縛はエスカレートしていき――。限定書き下ろしSSも収録!【イラスト付き】
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[感想] 📌こちらに感想記事あります。
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そらのだいじな旦那さま / 野原滋(イラスト:サマミヤアカザ)

[あらすじ]難産の末に母が亡くなったせいで父に疎まれ、双子の姉の身代わりに人質として新興の小国に嫁がされた捨。しいたげられた生活の中でも捻くれることなく無垢なままに育った捨は、強く優しい夫の高虎に「空良」という名前を与えられ初めて生きる意味を見つける。高虎の役に立ちたいとけなげに振る舞う空良だが夫婦の契りに関しては知識がなく……? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
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[感想] 📌こちらに感想記事あります。
blnote.hatenablog.jp


我が王と賢者が囁く / 飯田実樹(イラスト:蓮川愛

[あらすじ]美しい容姿と並外れた魔力を併せ持つ聖職者リーブは、その実力から若くして次期聖職者の最高位「大聖官」にとの呼び声高い大魔導師。聖地を統べる者として自覚を持つよう言われるが、自由を愛するが故、聖教会を抜け出し放浪することをやめられずにいた。きっとこれが最後だろうと覚悟しながらも三度目の旅に出たリーブは、その道中で「精霊の回廊」と呼ばれる時空の歪みに巻き込まれ遠い南の島国シークにトリップしてしまう。飛ばされた先で出会ったのは、シークを統べる若く精悍な王バード。彼は星詠みに予言された運命の伴侶「白き宝珠」が現われるのを長年待っているといい、リーブがまさにその宝珠だと情熱的に求婚してきて――?南国を統べる覇王と大魔導師、運命に導かれた二人の異世界婚礼ファンタジー! 電子限定書き下ろしSSを収録!!【イラスト付き】
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[感想] 📌こちらに感想記事あります。
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キスと小鳥 / 間之あまの(イラスト:蓮川愛

[あらすじ]六年前の夏休み、日向は人懐っこい小鳥を通じて不思議な青年リヒトと出会い、恋に落ちる。しかし、初めてのキスをした夜を最後に彼は消えてしまい――。月日が流れ、大学生になった日向が見つけたのは日向のことを覚えていない「利仁」だった。過去とは別人のような彼と同居して「夜のお世話」まですることになり……!? 書き下ろし付き新装版! 電子限定書き下ろしSSを収録!!【イラスト付き】
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[感想]
残念ながら利仁の俺様不器用攻めキャラっぷりより、記憶障害前のリヒトの物腰の方が好きだし、ポジティブしっかり受けの日向はところどころ少しあざとい感じがして...どちらのキャラも好きになれなくてストーリーを追うのがしんどかった。だけど利仁、日向、相模原視点の書き下ろしは本編でちょっとモヤってた部分を補完させる内容で、充実のボリュームをきっちりまとめてるのはさすが。

黒曜に導かれて愛を見つけた男の話 / 六青みつみ(イラスト:カゼキショウ)

[あらすじ]聖なる竜蛇神に見出されし神子が王を選定する国・アヴァロニス王国。そんなアヴァロニスの次代王候補の一人・レンドルフは、王位に執着がなく、盲目的な神信仰に対しても懐疑的だった。レンドルフはある日、選ばれし神子・春夏と、それに巻き込まれ一緒に異世界から召喚されてしまったという少年・秋人と出会う。しかも秋人は、この世界では『災厄の導き手』と呼ばれ忌み嫌われる黒髪黒瞳の持ち主。誰もが秋人を嫌悪し殺そうとする中で、レンドルフは神への疑念から、なんとか秋人を助けたいと思っていた。秋人を匿うことになったレンドルフだったが、共に過ごすうち、その健気さやひたむきさに次第に心惹かれていき……?
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[感想] 積読中📚

エルフ王と愛され子育て / 櫛野ゆい(イラスト:石田要)

[あらすじ]礼音と父親との不仲を心配した幼稚園の担任・尚人。優しく慰めていると礼音から「ボクのママになって」と告げられ、同時に二人は光に包まれエルフの国に。そして目の前の美丈夫が礼音の父であり、国王ルシウスだと知らされる。人間界に戻れるまでこの国で過ごすことになった尚人は、礼音の子育てで反発しながらもルシウスの不器用な愛情に気付き……。電子限定書き下ろしSSを収録!!
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[感想] 📌こちらに感想記事あります。
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新婚さんはスパダリ同士 ! / 小中大豆(イラスト:せら)

[あらすじ]冬人は、周囲から品がいいとか貴公子とか言われる恵まれた容姿を持ち、35歳にして社長業をこなすまさにスパダリ。そんな冬人が半年前から同居するのは、同じ年の恋人・馨だ。彼は世界的に有名な彫刻家で、誰もが目を惹く容姿だけでなく、強烈なカリスマで傍にいる者を虜にしてしまう、こちらもスパダリだった。自分と違って恋愛に奔放な馨を長く引き止めておくには一途に馨を思う本心を打ち明けてはいけない、そう思い、初めて抱かれた嬉しさも押し隠し「お前に抱かれるのは好きだよ」と冬人は遊びなれた風に振る舞うけれど!? 電子限定書き下ろしSSを収録!!
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[感想] 📌📌こちらに感想記事あります。
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幽霊ときどきクマ。 / 水壬楓子(イラスト:サマミヤアカザ)

[あらすじ]ある朝、刑事の辰彦は、帰宅したところを美貌の青年に出迎えられる。青年は信じられないことに、床から10センチほど浮いていた。現実を直視したくない辰彦に対し、青年の幽霊は「自分の死体を探して欲しい」と懇願してくる。今、追っている事件に関わりがありそうな予感から、気が乗らないながらも引き受ける辰彦。ぬいぐるみのクマの中に入り込んだ幽霊・恵と共に死体を探す辰彦だったが…。
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[感想]
刑事ものとしてはミステリ要素や事件を紐解いていく要素は薄くて、犯人らしき人物の目星をつけてからの展開はかなりあっさりしていたけれど、最後まで飽きさせない面白さだった ! 心臓病で亡くなった弟の形見のクマのぬいぐるみに恵の霊体が入り込んだ理由や、12年前の弟との遊園地の思い出が、単なるセンチメンタルなエピじゃなくてしっかりと伏線になってるのが上手い。
後輩の相棒刑事も天竜や白方も個性があっていい感じに物語を回してた。35歳の強面刑事がクマのぬいぐるみを引き連れてるのはシュールなんだけどほのぼのしてて、恵の霊が成仏するまでの7日間という期間限定の心の交流が優しく描かれてた。
恵の霊体が最後はどうなるのか...というところは予想通りだけど、本体の肉体に戻ったあとも時々クマに入ってきて捜査のきっかけの死体発見! してるの笑ったw

臆病ウサギのお嫁入り / 石原ひな子(イラスト:古澤エノ)

[あらすじ]【イラスト付き】半獣人と動物たちが共存する世界――。貧しい島国・ウォルトリアから、未知の大国・ルズガルト王国へ貢物として贈られることになったウサギ耳の少年・ミミは、獰猛な大型獣が闊歩すると伝えられるルズガルトで、生贄として食べられると思っていた。ところが、ミミを迎えたのは故郷とはまったく違う豊かな街と煌びやかな王宮の人々。そこで“神官”といわれる青年・レクシュアに引き合わされ、彼の館でルズガルトのしきたりを学ぶことに。実はそこは、ウォルトリアの客人を貴族たちの花嫁として送り出すための場所で…!?電子限定書き下ろしSSを収録!!
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[感想]
ミミは可愛いと思う瞬間と、ぐいぐい自分の気持ちを押しつける感じがうざいな...と思う瞬間があって、手放しで物語を見守れなかった。レクシュアは神官で孤児院の先生という立場があるせいか、性質的に狼属らしさ(いわゆる狼の半獣として気質みたいなもの)が全然感じられず、なんで狼キャラにしたのかな...。
ストーリーは冒頭部分を除けば、平穏で日常ものなので、最初から最後まで相手に同じ感情を抱いているレクシュア×ミミよりも、起伏のある感情を持っているキャラクターの公爵×ラランの方をメインにした方が、面白くなったかもと思う。

毒の林檎を手にした男 / 秀香穂里(イラスト:yoco)

[あらすじ]【イラスト付き】オメガであることをひた隠しにしてアルファに偽装し、名門男子校の教師となった早川拓生は、実直な勤務態度を買われこの春から三年生のアルティメット・クラスの担任に就くことに。大学受験を控えた一番の進学クラスであるクラスを任されひたむきに努力を重ねる早川だったが、悩みの種が一つあった。つねにクラスの中でトップグループに入る成績のアルファ・中臣修哉が、テストを白紙で出すようになったからだ。中臣を呼び出し、理由を尋ねる早川だったが、「いい成績を取らせたいなら、先生、俺のペットになってください」と強引に犯されてしまい…。
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[感想] 📌📌こちらに感想記事あります。
blnote.hatenablog.jp



では、また !
浅葱 拝